Laboratory Management Policy
野老山研究室の運営・学生指導・共同研究に関する方針
研究室運営方針
野老山研究室は、優れた研究を行うとともに、研究活動を通じて自ら課題を発見し、解決できる人材を育成することを目的としています。
研究室は教員から学生へ一方的に研究テーマや指示が与えられる場所ではありません。教員、学生、技術職員、研究支援職員、国内外の研究者、共同研究企業など、異なる経験・専門性・価値観を持つ人々が、それぞれの役割を果たしながら研究環境をともに作る組織であると考えています。
そのため、研究室内では自由な議論と情報共有を重視するとともに、研究設備や研究環境についてもメンバーが役割を分担して運営します。研究室の活力は一人の教員の能力によって生まれるものではなく、一人ひとりの知識、経験、発想、行動の集積によって生まれると考えています。 一方、研究活動には、安全、研究倫理、情報セキュリティ、知的財産、守秘義務などに対する社会的責任が伴います。自由な研究活動を支えるためにも、透明性のある運営と適切なルールを整備し、複数の構成員が相互に確認できる研究室運営を目指します。
多様な人々が安心して議論し、挑戦し、失敗し、そこから学ぶことのできる研究環境を、研究室メンバー全員で作っていきます。
学生指導方針
野老山研究室では、すべての学生が自ら研究を考え、判断し、実行する「全員PI(Principal Investigator)」へ成長することを目標としています。
研究では、与えられた課題に対して正しい答えを出すことだけを目的としません。「何が問題なのか」を自ら考え、仮説を立て、その検証方法を考案し、実験・解析を行い、その結果から次の行動を決定する一連のプロセスを重視します。
また、研究では失敗することも重要な学習機会であると考えています。十分に考えて実施した試みが予想どおりにならなかった場合には、「なぜ失敗したのか」「そこから何が分かったのか」「次に何を試すべきか」を考えることで、研究者としての引き出しを増やしていきます。
ゼミや日常の研究活動では、教員だけが質問や指示を行うのではなく、学生同士が互いの研究について質問し、議論することを重視します。他者の研究を理解しようとすることは、自らの研究を異なる視点から考える力にもつながります。
国内外の学会発表、論文執筆、共同研究、装置管理、研究室運営なども教育の一部と位置づけます。博士課程・修士課程の学生には、後輩への知識・技術の伝承や研究活動のリーダーシップを担う機会も設けます。
教員の役割は、学生にすべての答えを与えることではありません。必要な知識・経験・研究機会を提供し、相談に応じ、安全性や研究倫理を確保しながら、最終的には学生自身が考えて研究を進められるよう支援することだと考えています。
共同研究方針
野老山研究室では、大学と企業・研究機関がそれぞれの強みを持ち寄り、学術的価値と社会的・工業的価値の双方を生み出す共同研究を目指します。
共同研究では、企業等が直面している具体的な技術課題を解決することに加えて、その背後にある現象を科学的に理解し、得られた知見を新たな学術や技術へ発展させることを重視します。短期的な問題解決だけでなく、「なぜその現象が起こるのか」をともに考えることが、大学との共同研究の重要な価値であると考えています。
また、共同研究は学生にとって、社会で実際に生じている課題に触れ、研究成果がどのように技術や製品へつながるのかを学ぶ貴重な教育機会でもあります。学生が共同研究に参加する場合には、研究目的と役割を明確にし、単なる作業者ではなく、一人の研究者として課題発見・仮説設定・検証・議論に参加できる研究環境を目指します。
一方、産学共同研究では、未公開の技術情報、研究データ、知的財産などを適切に取り扱う責任があります。共同研究契約、秘密保持、知的財産、成果公表、情報セキュリティ等のルールを尊重し、大学および共同研究先双方にとって透明性と信頼性のある研究活動を行います。
研究成果については、共同研究先との合意のもと、特許等による知的財産の確保と、論文・学会発表等による学術成果の社会への還元との両立を目指します。
共同研究を、大学から企業への一方向の技術提供ではなく、互いの知識・経験・課題を持ち寄り、新しい研究課題や技術をともに生み出す場として発展させたいと考えています。
研究室主催者としての継続的な技能向上
研究室を安全かつ持続的に運営し、学生、共同研究企業、国内外の研究者から信頼される研究環境を構築するためには、研究室主催者自身も継続して新しい知識と技能を身につける必要があると考えています。
特に、研究活動のデジタル化や産学共同研究の拡大に伴い、研究データ、共同研究先の機密情報、知的財産、個人情報などを適切に管理することは、研究室運営における重要な責務となっています。
この考えに基づき、研究室主催者自身も情報技術・情報セキュリティ・マネジメントに関する体系的な学習を進め、ITパスポート試験および情報セキュリティマネジメント試験に合格しました。
資格取得そのものを目的とするのではなく、そこで得た知識を、情報管理、リスク管理、研究倫理、共同研究、知的財産管理などの研究室運営へ還元し、研究室の仕組みそのものを継続的に改善していきます。
学生だけでなく、研究室主催者自身も学び続ける研究室であること。
それも、野老山研究室が大切にする研究室運営方針の一つです。
取得資格
ITパスポート試験 合格(2026)
情報セキュリティマネジメント試験 合格(2026)